第1回 日本酒塾セミナー【一般向け】(日本酒セミナー レポート)

令和2年2月29日(土) 和食たか田開催の日本酒塾《日本酒セミナー》に当店のお酒好きな日本酒初心者(?)にお集まり頂き行いました。
当日のレポートを記します。

日本酒塾は当店にご来店のお客様で日本酒に興味のある初心者向けに普段の営業の合間に利き酒をして頂きながら私の酒のうんちく話をさせて頂いています。
日本酒塾として開催の日本酒セミナー(一般向け)は今回、初めての開催となりました。
今回は16名(男7、女9)のご参加を頂きました。20代女性から50代の方まで日本酒好きではありますが日本酒に付いて特に詳しくはありません。これは日本酒を飲まれている方ほとんどに共通の事と思います。今回はお集まりの皆さんの日本酒の「?」を解消して頂くことを第一に会を進めました。

当日、18時にたか田にお集まり頂き日本酒セミナーの開始となりました。

今回のセミナーのテーマは『生酒と火入れ』
日本酒における加熱処理の過程は酒の味わいを決めてしまう程のインパクトを持っています。
この生と火入れについてお話をさせて頂きました。
当初2時間ほどを予定していましたが実際の話と質疑応答、私の話の脱線などで軽く3時間を超えるお話をさせて頂きました。

◆今回のたか田セレクションによる『出品酒リスト』

(・酒米・精米歩合・酵母・アルコール度・日本酒度・酸度・アミノ酸度)

≪生酒≫

大信州 (長野)  超辛口 純米吟醸 無濾過生原酒 R1BY
・ひとごこち ・59%   ・16° ・+11  ・1.6

真 澄 (長野)  純米吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒  R1BY
・美山錦/ひとごこち・55% ・協会7号系自社株 ・16°・+0.2 ・2 ・1.4

≪火入れ酒≫

大信州 (長野)  超辛口 純米吟醸 無濾過原酒 生詰 R1BY
・ひとごこち ・59%   ・16° ・+11  ・1.6

朝日鷹 (山形) 特撰  特別本醸造  生貯蔵 R1BY
・羽州誉/美山錦 ・60% ・非開示 ・15° ・+2   ・1.4

千代の園 (熊本) 赤ラベル 本醸造 二回火入れ R1BY
・山田錦/一般米 ・59% ・熊本9号酵母 ・15°・+1 ・1.3

◎ボーナス酒  大信州 辛口特別純米 無濾過生原酒   新酒

※同じ酒の生と火入れの味比べをして味わいにどう反映しているのかを検証しました。
※生酒、生詰め、生貯蔵、2回火入れの酒、それぞれの特徴と味わいの違いを感じて頂きました。

以上6酒をゆっくりとお楽しみ頂きながらたか田の料理もお召し上がり頂きました。

◎たか田日本酒セミナー特別コース料理
・お通し 帆立ひも酒盗和え
・刺身  生メジまぐろ中トロ
・焼物  タコと彩り野菜のマリネ
・煮物  おでん10種盛り
・止め  五目炊き込みご飯おにぎり 沢庵

今回は初心者向けの勉強会でしたので、日本酒話に有りがちな専門用語を丁寧に説明することに気を付けてお話をいたしました。お集まりの皆さんの日本酒スキルもまちまちですのでお顔を見ながら話を立ち止まって、予定時間を1時間オーバー。それでも話足りないくらいにお客様の反応が良かったです。「そうなんですか! なるほどね!」と言った声を多数いただきました。お話するにつれ私自身も改めて日本酒の深みを再確認させて頂きました。
賑やかに、しかし確りと話を聞いて頂けるのがたか田酒の会の真骨頂。今回も日本酒初心者から日本酒をすこぶる愛している方まで、利き酒師であります私の説明に皆さん納得の表情。皆さんからの酒にまつわる質問も飲み手の個々の力量に応じて話分け、時間の経つのもあっという間でした。

今回の会の後で頂いた印象深いコメントを記します。

・本当に3時間も話しっぱなしで、どの角度からの質問にも対応できる日本酒の知識の蓄積に感動しました。
・日本酒の味わいを表現する感性には唸りました。
・日本酒は改めて五感+αを刺激するなと感じました。

普段から日本酒にまつわる???がかなりあると感じました。何となく選んで、当たりであれば良いのですが中々そうも行かない現実があるとの事でした。私が同行できれば判断も付きますが、そうもいきません。
今回、会の間中、質問攻めでした。日本酒に関するかなり深いところまでの質問もあり、また料理に付いての質問まで。

3時間の会はあっと言う間に過ぎます。しゃべりっ放しで喉がかすれてきました。
その分、皆さんの酒話の引き出しが増えた事と思います。日本酒を更に好きになって頂けたらセミナーを開催して幸せなことです。

今回の様に、美味しく、楽しく、賑やかに、そして為になる日本酒セミナー。
日本酒話は奥深く、楽しく、興味が尽きない。
日本酒をもっと好きに成りたい皆様のお手伝いが出来ます様に一層の精進をいたします。

日本酒塾は今後ともお客様と日本酒を楽しみたいと思います。
今回ご参加の皆さん誠にありがとうございました。
また次回、ご一緒に勉強させて頂けましたら幸いです。

日本酒の応援団として今後も活動して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。