《日本酒塾》大信州蔵元見学ツアー

平成30年2月10~11日(土、日) 大信州酒造蔵元見学並びに八重原純米大吟醸新酒お披露目会に参加しました。

当日のレポートを記します。

たか田と大信州酒造との付き合いはもう17年になります。何回目の大信州ツアーになるのでしょうか。

昨秋より今回のツアーの予定を入れてくれた蔵元の田中勝巳氏。まだ新春の予定も立っていないうちにたか田のツアーを蔵元の手帳に書きいれてくれたのでした。

2/10、07:00に翁乃会(たか田日本酒勉強会)参加の皆さん、たか田に集合頂き早速貸切バスに乗車、一路長野へ。途中、諏訪SAで休憩、その後、大信州豊野蔵まで。予定では昼食を蔵元の勝巳氏とご一緒することにしていましたが、勝巳氏が何と数日前から調子を崩しインフルエンザの判定。泣く泣く、ご用意いただきました酒をバスに積み込み昼食を頼んでいます豊野の隣町、信州中野市の料亭『柳長』へ向かいました。柳長のご主人は私が修業した料亭築地『新喜楽』で共に料理を学んだ一年後輩になります。柳長の座敷に用意頂きました素敵な料理と大信州【辛口特別純米 生】のコラボでマッタリホッコリ。ほろ酔いでバスに乗り豊野蔵に戻り蔵見学をさせて頂きました。

何と、蔵の事務所に勝巳氏の姿が。マスクを深々と掛けて事務所の隅で立っていました。菌が移らない様に遠くからの対面となりました。体調不良にも拘らずわざわざお越し頂き感謝です。

今回の見学の一切は筆頭蔵人の森本君が面倒を見てくれました。私は彼が駆け出しの時から仕事を見させていただきスッカリ顔見知りです。精米所では今期の米の具合や精米後の米の養生の話、農家により米の具合が違うことなど。洗米所では最新の洗米方法をこっそり教えて頂きました。麹室では小松君が汗をかきながら麹米を愛しく混ぜているところでした。酒母室では池田君がお酒の子供たちを一生懸命育てていました。醸造現場では出品様の純米大吟醸が元気に醸されており心地よい吟醸香が部屋いっぱいに漂っていました。

一通り見学させて頂き会議室に戻って蔵特製の甘酒と自家製の野沢菜を頂きながら勝巳氏のトーク。今年の出来の良い仕込29号純米大吟醸と豊乃蔵純米吟醸のきき酒をさせて頂きました。

名残惜しい中、16時半にはバスに乗り一路、上田市へ。今回のツアー最大の目的である八重原米研究会(柳澤君、白倉君、笹平君の若手三名)の皆さんとのコラボをさせて頂くため新酒お披露目会に参加させて頂きました。

18時からお披露目会が始まり八重原米研究会の応援団、東御市市長や県会議員のごあいさつ、大信州社長の酒質の説明に引き続き乾杯、宴会が始まりました。テーブルには美味し料理と共に今期の八重原純米大吟醸が惜しげもなく出されてどんどんグラスに注がれます。発売前のおりがらみ、中汲み、火入れと次から次へと出されます。どの酒も満足の出来栄え、「旨いね!」の声があちらこちらから聞こえます。50名ほどの参加者が、この酒を中心に和気あいあいと話し笑い声が絶えません。会の最後には福引があり何と翁乃会で六割ほどの商品をゲットしました。

かなりの酔っ払いとなり今夜の宿(柳澤君に取って頂きました)八重原温泉《明神館》に移動。早速スヤスヤおやすみ・・・

翌朝、日の出前に露天風呂へ。遠くの山肌に昇ってくる日の出は宿の眼前の田んぼと低く棚引く雲とのコントラストは得も言われぬ素晴らしい景色でした。朝食も素敵な和食と地元で採れたミルクとコーヒーで元気を充電。

9時前にロビーに集合し集合写真。そこへ柳澤君が登場。昨晩の着物姿からGパン姿でお出迎えに来てくれました。宿から5分ほどで柳澤君の仕事場・・・田んぼを見せて頂き、環境、歴史、自然など八重原の米作りの全てをお話し頂きました。今時期、田んぼには何もなく在るのは大いなる自然の中に吹く風。柳澤君の米に対する愛情の深さと自信、農家として安心安全なコメを消費者に届けていこうという気持ちが伝わってきました。

昼前には大信州松本本社に到着、関沢常務のお出迎えを受けて今後の蔵の予定や行事のお話をしていただき、タップリとお買い物をしました。(一般の方の買い物とは違いまるで関係者の仕入れのようです)

昼食は松本城のそばにあります蕎麦の名店《山がた》さんを貸し切り関沢氏と大信州松本蔵の若手蔵人の小松君と柏原君、松本平の大信州契約栽培農家5名にもお越し頂き、今期のNAC(長野県原産地呼称制度)認定純米吟醸の飲み比べをしながら美味し蕎麦コースを頂きました。

二日間にわたり大信州の旨し酒をたらふく頂きました。どの酒も大信州の確りとした造りからくる旨さが体と心に染み渡りました。今回のツアーで基本の基本である【大信州の酒は土から生まれて来る。正に農産物なのだ】と言うことを再確認いたしました。

酒造りに欠かせない米、その米を作って下さる農家の皆さん、美味い酒になるように「毎年米作りは一年生だよ」と話してくださいました。農家さんから酒蔵、酒販店から飲食店、そして末端の飲み手の皆さんへ。

たか田が取り組む翁乃会の活動の大きな柱が、日本酒を通じて『酒は人なり』を感じて頂く事です。一滴の酒がたくさんの人の手を通して醸し出されて来ることに感謝して飲ませて頂きたいと思います。

今回のツアーでも農家さんの温もりを感じ、酒蔵の真摯な酒造りを見て、応援団の皆さんの温かさも感じました。

いつも大信州に行くと思います・・「お陰様で美味い酒を飲めます。この一滴に感謝」と。

今回お世話になりました多くの皆様に感謝いたします。

今夏、大信州田んぼ回りツアーに参加致しますことを宣言いたします。

以上