日本酒塾

【日本酒塾】神戸酒心館 福寿酒の会 レポート

先日の酒の会、《神戸酒心館 福寿酒の会》のレポートです。

先日、7/22(土)に世界からも注目されています福寿を醸す、

兵庫 神戸酒心館の営業 兼田氏にお出で頂き酒の勉強会を行いました。

2012年、スウェーデンのストックホルムで開かれたノーベル賞晩餐会のテーブルを飾ったのは《福寿 純米吟醸》でした。

スウェーデンの王室ファミリーや世界の学界、政財界の要人が参加され、遠く神戸・灘で仕込まれた流麗な吟醸香を愉しまれました。その後、日本人が受賞する度に振る舞われています。

 

宝暦元年(1751年)に創業、

手造りにこだわる酒蔵として十三代にわたり「福寿」の名を守り続けています。
良質の原料、蔵人の感性、膨大な手間と時間。
その、どれひとつが欠けてもおいしいお酒は完成しません。
効率やスピードを追わず時代におもねることのない、丁寧な酒造りを続け、日本酒の豊かな伝統を未来へ繋いでいきたいと考えます。

 

米は、大地の恵み、そして人が命をつないでいく糧。水は、生きとし生けるものの母。
日本酒は、生命からつくられます。
麹のなかに息づく極小の生命、その力は、何百年にもわたる日本酒の伝統を、生みだした力です。

稲穂と水に恵まれた六甲•御影郷に酒蔵がある。

神戸酒心館が造るお酒は、すべて兵庫県産米が原料。
六甲の山河をわたり、運ばれてきた宮水が仕込水。

酒造りとは、自然と生命の営みに、人の技術が寄り添うこと。

 

お酒の味を左右する麹の良し悪しは、人の五感でしか測れない。
だから、麹造りはすべて手作業。
神戸酒心館の酒蔵で、二百年以上の昔から受け継がれているルールです。
頑固なようですが、スピードやコストダウン優先の時代でも、お酒の品質に関わるこだわりだけは、変えることができません。
日本酒と日本酒文化の素晴らしさを、次の世代へ伝え、世界へ発信していくために、良き酒造りの技にこだわり続けます。

新しい魅力に溢れた酒蔵を目指している。

 

 

たか田が福寿と出会ったのは二年ほど前のことでした。

それより前、ノーベル賞の晩餐会で福寿が使われている事は報道で知っていました。

しかしながら当時、福寿を探しましたが近隣では手に入れる事が出来ませんでした。

半ばあきらめていました所、都内の百貨店で試飲販売会が開かれると聞きつけ伺いました。

その時にお会いしましたのが兼田さんでした。約1時間半ほど日本酒に付いてアレコレお話しし、たか田の事もお話ししました。

とても物腰の柔らかな方でスッカリ福寿の事が気に入りました。もちろん酒質の良さも抜群でした。

後日、兼田さんから「当社の社長がたか田さんにお酒を出すことにOKしてくれました。これからは蔵からお酒をお出しできます。」それ以来、定期的に福寿を分けて頂いております。

 

 

日本酒好きをうたう翁乃会としてノーベル賞の酒を醸す蔵元をしっかり知ることは大切だと思い今回の企画となりました。

 

以下、当日の出品酒
○超特撰 大吟醸 金賞受賞酒
○純米吟醸
○純米吟醸 生酒
○生酛 純米吟醸 生酒
○純米 御影郷
○別誂え 貴醸酒
○壱 生酛純米
○凍結酒

どの酒も綺麗な酒質と米の味わいがしっかりと伝わり食事とよく合います。

酒だけが旨くてツマミがいらない酒ではなく、食事も酒も美味く感じる絶妙なバランスは流石です。

いつまでも飲み続けられる、そんな印象の酒たちです。

 

今回の酒で一番インパクトがあったのは凍結酒でした。

蔵から冷凍便で届き、そのままストッカーで保管しました。カチンカチンなのですがスプーンでかき混ぜるとカキ氷の様になりグラスに注ぐと超涼しげな酒となります。こんな酒があるのか!?と思うくらいインパクト大でした。

酒の会終了後、お礼のメールをした所、29BYからバストライザーを導入されるとの事。

更に酒質UPにつながる素晴らしいお話。

今後の福寿、益々イケる酒となること、確信しました。

 

兼田さん、いつも無理なお願いばかりで申し訳ありません。

今後ともよろしくご指導頂きたくお願いいたします。

 

どうぞ、飲み手の皆様には世界が認めた福寿を感じて頂きたくご来店をお待ちしております。